JPP ヤルヴェラ村の小さなペリマンニたちの残したもの

宏楽園庭
2010年11月8日 宏楽園の庭にて
Finland Days のフィナーレ、JPPのコンサートから一週間が経ちました。JPPをほとんど知らなかった私でしたが、JPPの大好きなNちゃんの待ちこがれる様子や、あらさんをはじめ、まわりの方たちお話を聞いて、またミュージックプラントが呼んだ音楽ならきっと、素晴らしいに違いないと確信していました。
6人全員がそろって来て下さったワークショップで Juotto marssi(結婚式の乾杯のマーチ)が始まったとき、確信以上の美しい音色に出逢うことができました。


JPPにはヤルヴェラ姓が3人います。ベースのアンティさんに、フィドルのマウノさんはお父さん?と尋ねると「叔父」とのこと。フィドルのアルトさんとアンティさんは従弟で、父親が兄弟だそうです。そしてアンティさんが「We are a big music family tree.」と答えてくれました。ヤルヴェラ一家は確か7代に渡るペリマンニ音楽家だと伺ったような…木に例えると樹齢200年は優に超していることになりそうです。現在のJPPの奏でる音楽は、地中に広がっているいる野太い根と太い幹に支えられているのですね。伝統音楽の底力とその温かさに包まれた、たぐいまれなるコンサートだったような気がします。
そしてなんと、ワークショップ参加者がJPPと同じ舞台に立ち、3曲演奏させていただいたのです。ペリマンニたちはリハーサルでもとても静かに、開演ぎりぎりまで繰り返し曲を弾いてくれました♪♪♪♪♪♪
アルトさんが言っていた「音楽は国際語」ということは、料理も、手しごとも絵画も彫刻も映画も物語も…人の琴線に触れるものはすべて国際語で、そこに言葉の壁はなく、そのものが手渡され、受け継がれて行くものなんだな〜と実感しました。この世界はそんな風にして静かに動いているのかもしれません。
話はそれますが、はたと、最近?の自分の手抜き料理に思いが巡り、た〜いへん。料理の好きな母のおいしいおかずや、体にも心にもおいしかった香聡庵のmikaさんのペリマンニなお料理のことが思い出されるのでした。
それにしてもJPPを札幌に呼んだコンカリーニョの高橋さんは凄すぎます。中央図書館のむっくさんに、いつも美しい音楽を札幌に連れてきてくださる、ミュージックプラントの野崎さんに、感謝です。そして終わったばかりだというのに、次はペリマンニ音楽家たち?とアコーディオンのマリア・カラニエミさんを札幌へという無謀な!願いが囁かれ始めています。
ヤルヴェラ村に帰ったペリマンニたちは、どんな日々を送っているのでしょう。重い鞄、北風、ちょっと切ない気持ちといっしょに、Juotto marssi を口ずさむ帰り道、去年の冬と少し違う自分がいます。
「JPPワークショップ in Sapporo」パノラマ記念写真 第2弾も近々アップの予定です。
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<お知らせ>
大小さまざまなカンテレの音色が楽しめる札幌カンテレクラブの会員によるアットホームなコンサートのご案内です。是非、お気軽にお越しください。
ちょっと早いクリスマス
Pikku Joulu カンテレコンサート
2010年11月20日(土)開場 14:30 開演 15:00
出演:札幌カンテレクラブメンバー あらひろこ
ゲスト:嵯峨治彦(馬頭琴と喉歌)
会場:フリースペースAMICA
札幌市西区琴似2条3丁目共栄ビル4階 011-631-2822
無料(ドリンクオーダー別途)
主催:札幌カンテレクラブ(北海道フィンランド協会カンテレサークル)
お問合わせ:北海道フィンランド協会 011-788-2011
♪JPPに教えてもらった「Juotto marssi」の合奏もありま〜す。

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