北大植物園日記 その1

北大植物園
6月2日撮影
100年以上前にアメリカから渡ってきたライラックの母木が北大植物園に健在だと聞いて行ってきました。入り口を入ってすぐの宮部金吾記念館前で、百余の冬を越え、香しい花を咲かせていました。花冠が5つに切れ込んだ花が見つかると、四葉のクローバーのように幸を呼ぶと言われているそうです。1960年「札幌市の木」に選ばれています。


ライラック母樹
母木の下の緑のプレートには、以下のように書かれていました。
【札幌で最古のライラック】
このライラックは、1890年(明治23年)頃、サラ・スミス女史(北星学園の前身・スミス女学校の創始者)が故郷アメリカから携えてきた苗木から育てられたものです。北星学園に植えられた母樹は現存していませんので、今では、北海道で一番古く大きい株になりました。この株からさらに多くの木が育てられ札幌のあちこちに分けられています。この木は当初、温室付近に植えられていました。その後、この場所に移植させましたが、その際、運搬に使ったソリが植え穴から引き出せなかったので、そのまま、埋めこまれたと伝えられています。
北大植物園は、明治9年に設立された札幌農学校(北海道大学の前身)の教頭であったクラーク博士が農学教育に植物園が必要であると進言し、それが機縁となり明治19年(1886年)に初代園長宮部金吾博士により計画・設計がなされ、開園したそうです。東京大学小石川植物園に次いで日本で2番目に古い植物園です。13.3haの園内には約4,000種類の植物が育成・保存されています。(パンフレット参照)
静かな時間が流れている、なんとも居心地のよい場所です。
【北海道大学植物園】
Botanic Garden, Hokkaido University
住所:札幌市中央区北3条西8丁目
電話: 011-221-0066
開園期間:4月29日〜11月3日
開館時間:4月29日〜9月30日は9:00〜16:30
10月1日〜11月3日は9:00〜16:00
冬期は温室のみ
入園料:高校生以上400円、小・中学生280円
5月4日は「みどりの日」で無料

4件のコメント

  1. 「大きな古時計」で歌ってみました。
    大きなのっぽの
    ライラック
    やてきたこの地に
    小さいけれど
    根をはってゆけ
    思い出せアメリカ
    国に残したお母さん
    思い出 すくすくと
    心の花 いつまでも
    故郷 アメリカ
    百年たっても
    咲いてる 咲いてる
    アメリカの母と
    立ってるライラック
    天に向かって祈ってる
    そのライラック
    …素敵な写真を見せて頂き、
    ありがとうございました。

  2. 海tonさん
    また、お訪ねくださりありがとうございます。
    歌いました「大きなのっぽのライラック」
    ほんとうによい香りでした。
    この街の、そこここにあるライラックが、
    目の前に咲く、ミセス・ライラックの
    ファミリーツリーだと思うと感慨深いです。
    今、札幌の街にはポプラの綿毛が舞っています。
    去年は、雪のように舞ってくる綿毛が不思議で
    「何かしら?」と、空を見上げてきょろきょろしていました。

  3. nonさん
    ボクの勝手な想像で、若い女性が
    アメリカから単身やって来て、その望郷の
    シンボルとしてのライラックを
    歌ってみたかったのです。
    >札幌の街のそこここにあるライラックが、
    >ミセス・ライラックのファミリーツリー
    >なのですね。
    ここのところに、nonさんの
    思いいれを感じます。
    いい街ですね。
    北海道といえば、ポプラの方が
    一般に知られているように思います。
    札幌のライラックは、nonさんに
    教えてもらいました。
    また、記事追いかけて行きます。
    ありがとうございました。

  4. 海tonさん
    一本の木、花、香り・・・
    そこから思いが膨らんで
    詩や歌や物語が生まれてくるのですね。
    風も温んで夏らしくなり大通公園にはバラが咲いています。
    ポプラはますます緑濃くなってきました。

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