シニッカ・ランゲラン

Sinikka Langeland
2010年5月29日新千歳空港にてナカムラちゃん製作のカンテレと
シニッカさんの歌声は、魂に届けられたギフトでした。音が鳴り出した瞬間から磁場が広がったように、何か大きなものに包まれました。ノルウェー語がわからなくても言葉を超えて確かに届きました。音楽って歌ってこんなに包容力があるんだな〜って思いました。


アンコールにノルウェーの熊にまつわる詩編が歌われました。午前中に訪ねた、北大植物園北方民族資料室で、熱心にご覧になっていたアイヌの方々の熊送りの記録ビデオに触発され、歌いたくなったとのこと。力強くも美しい曲でした。
ほとんどはノルウェー語で歌われていましたが、英語で歌われた、
「Have you listened to the rivers in the night ?」という曲。
If you listen long to the rivers in the night,
listen long,
it is at last as if your soul
is mysteriously remembering its future.
「夜に川の声を聴いたことがありますか?」
夜にずっと川の音を聴いていたら、
まるであなたの魂は、その未来を不思議なほど想い出すことになるだろう。
(訳が今ひとつで…どなたかよい訳をお願いしま〜す)
ミステリアスな詩編が心に残りました。魂が過去でなく未来を想い出す。過去、現在、未来は今このときに同時に進行している?想像は膨らみます。今回演奏された曲は、この曲を含め、ほとんどがノルウェーの木こり詩人ハンス・ビョルリ(1918-89)の詩編からインスピレーションを得たものだそうです。日本語訳は出版されているのでしょうか?
英文はシニッカさんCD「Starflowers」より引用
Hans Børli “We Own The Forests and Other Poems”
English translation by Louis Muinzer
シニッカさん札幌公演を実現してくれたgreen pigeon music に感謝。
【関連情報】
コンサートの模様はこちらで、
KANTE-Letter:シニッカ・ランゲラン 札幌公演終了!
KANTE-Letter:シニッカ・ランゲラン札幌公演の反響あれこれ
Norway the official site in Japan

3件のコメント

  1. 以前、NHKの里山紀行で見たフィンランドの熊撃ち?(正確な単語、失念^^;;;)が
    アイヌの熊送りと通じるものがあるな〜と思っていて、
    シニッカさんのコンサートの日に、
    そんなことを思い返していたのですが、
    あの日、シニッカさん、熊送りの記録ビデオを
    ご覧になっていたのですね〜!
    そして、うたの歌詞♪
    氣になっていたのですよ〜。
    引用してくださってありがとうございます(^^)b

  2. 何度もすみません〜。
    >魂が過去でなく未来を想い出す。
    >過去、現在、未来は今このときに同時に進行している?
    >想像は膨らみます。
    うんうん、この感覚、わかります〜。
    で、訳、考えてみたのですが、
    『夜、川の声に耳を澄ませて
    ずっとずっと聴いていたら、
    ついには、あなたの魂が、
    ふと、自分の未来を
    想い起こそうとしているかのような感覚になるだろう』
    というのは、どうでしょう?
    mysteriouslyは、「ふしぎと/神秘的に」から、
    無意識に、いつのまにか、と連想して、
    「ふと」にしてみました。「いつのまにか」もいいかな〜?
    rememberは、進行形で使うと「努力を払って思い出そうとする」という
    意味もあるそうなので。
    で、訳を考えながら、思ったのですが、
    これって、昼間だけど、厚別川を眺めながら
    5弦カンテレを即興弾きしている時の私の感覚に近いかも。笑
    部屋の中や公園で弾くのと、川で弾くのは、
    なんかよくわからないけど何か違うんだよね〜。

  3. さらふぁいさ〜ん
    コメントありがとう!
    >『夜、川の声に耳を澄ませて
    >ずっとずっと聴いていたら、
    >ついには、あなたの魂が、
    >ふと、自分の未来を
    >想い起こそうとしているかのような感覚になるだろう』
    とってもわかりやすくなりました。
    ありがとう。
    ふと いいですね。
    >部屋の中や公園で弾くのと、川で弾くのは、
    >なんかよくわからないけど何か違うんだよね〜。
    なんだかうまく言えないのだけれど、
    川って、時のように脈々と続くものに繋がっているような気がして…
    どうしてかわからないけど川が気になって、
    私のアドレスは、ゲール語で川なの。

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