ドキュメンタリー映画会

吉永春子監督を迎えてのドキュメンタリー映画会「魔の731部隊」に行ってきました。
吉永氏&浜田氏
ぴかぴか光ってらした吉永(写真左)さん。
写真右は吉永氏を招かれた稲城在住の浜田英夫氏。


731部隊の知識はほんの欠片ほどしかありませんでした。
市立図書館の児童コーナーに絵本を借りに行ったときに
偶然見つけた「日本にも戦争があった 七三一部隊元少年隊員の告白」
篠塚良雄・高柳美知子著 新日本出版社 2004年8月20日刊
を映画を拝見する前日に読みました。
1939年実業学校の1年生だった篠塚さんは、幼なじみの3 年生に誘われて少年隊に志願します。
15歳の時です。
希望すれば医大や上級学校に入学できるという特典があるとのことで志願した少年も多かったようです。
県庁で試験の後に出たお弁当は、普段「日の丸弁当」だった毎日では口にできない物ばかりだったそうです。
そこを読んだときに、教訓「理由もなく豪華なお弁当がただで出るというのは疑った方がいい。」と誰かに聞いたな・・・誰だったのだろう?・・・そうだ薬害エイズの川田龍平さんのお母さまが稲城で講演されたときに聴いたのでした。
ミドリ十字の血液製剤についての説明会の時に出たお弁当のことだと思い出しました。
映画を見終わって自分も60数年前、同じ状況に置かれたら上官の命令に命をかけて「そんなことできません。」と言えたでしょうか。
自信ありません。
日常してはならない殺人を国ぐるみ、組織立ってしようとするのが戦争ですから。
一生のうち戦争する・しないの選択を直接迫られることはおそらくないと思いますが日々小さいことから大きいことまでたくさんの選択を重ねて暮らしています。
もしかしたら自分の小さな選択や行動、または選択や行動しなかったことが知らぬまに戦争へ繋がってゆくのかもしれません。
731の組織の医学博士たち。
「生体実験」をしようという選択肢と、いやそれはならぬという選択肢があったでしょう。
「同じ人間でどちらを選ぶのかは、その人の持っている何がそうさせるのだろうか。」と子育て真っ最中の私としては考えてしまいます。
なぜかこの頃、ちょっと理不尽な親の小言に真っ向から「そんなこと変だ。」と向かってくる子どもの態度が頼もしく思えるのです。

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